思いやりがない人を変えることは不可能です。身の振り方は二つしかありません。付き従うか転職するかです。


「思いやりの気持ちを持とう」

小学生の道徳の授業や中学生の弁論大会に出てきそうな言葉です。

思いやりの気持ちを持ったほうがいいことに異論を挟む余地はありませんが、社会には思いやりのかけらもない人が一定数いることも事実です。

もし思いやりがない人が職場の上司だったらどうすればいいのでしょうか。

対処法を考えてみました。

思いやりがない人とはこういう人

 

ベンチャー企業を経営しているOさんはやり手の若手企業家です。

小さいときからプログラミングなどの英才教育を受けてきたOさんは、コンピューター専門学校を卒業すると、すぐアプリの開発会社を立ち上げました。

Oさんは頭脳明晰で商才があるため、ビジネスは軌道に乗り、会社は飛ぶ鳥を落とす勢いで業績が伸びています。

ただし、Oさんには欠点があります。

人を思いやる気持ちがありません。

例えば、Oさんは納期に間に合わせるために社員に残業を命じることがあります。

Oさんは夜遅くまで働かせている社員に差し入れを出すこともなければ、ねぎらいの言葉をかけることもありません。

残業はやってもらって当たり前だと考えているようです。

そればかりか自分は定時で帰ります。

ある日のこと、Oさんは通勤途中の電車内で泣いている赤ちゃんを連れた女性に向かって「母親なんだから泣き声を黙らせろ。」と注意したことを自慢していました。

「周囲が言えないことを言ってやった。」とでも言いたいのでしょうか。

うるさいと心の中で思っていても口に出して文句を言う神経を疑います。

先日、Oさんは経営方針を巡って対立していた役員を解雇しました。

解雇された役員は苦楽を共にしてきた創業メンバーの一人で、重い障害を抱えた子供と認知症の親を抱えていることや自宅を買ったばかりで住宅ローンの支払いに追われていることをOさんは知っています。

普通なら解雇するのは躊躇するはずです。

ですが、Oさんは「考えが異なる者が社内にいるのは邪魔だ。厄介払いできてせいせいした。」と冷ややかに言い放ちました。

クールで頭が切れるOさんですが、人間的なやさしさがないのです。

「Oさんとは深くかかわってはいけない。」
「自分もいつかクビになるのではないか。」
「長く勤められる職場じゃないな。」

Oさんに雇われている社員は、直感的にOさんから何か異質なものを感じ取っているようです。

思いやりがない人の特徴

 

・傲慢

・頑固

・他人の忠告は聞かない

・常識がない

・他人に無関心

・自分に不利益になることはしない

思いやりがない人の心理

 

思いやりがない人は育った環境に問題があると言われています。

親から十分に愛情を注いでもらえなかったり、育児放棄や虐待などを受けて育つと他者への思いやりが欠ける人間に育つそうです。

ただし、経営者たるものときには非情な決断を迫られることがあります。

思いやりがない性格は一見マイナスに映りますが、義理・人情に流されることがない性格は、会社を維持・発展させるためには必要なものと考えることができます。

思いやりがない人の対処法

 

思いやりがない人とは、別の表現をすると「他人の気持ちを考えない人」「自分さえ良ければいいと考える人」「自己中心的な人」です。

そういう人はどこにでもいますし、助言しても無駄でしょう。

思いやりのない人を他人が変えることはまず不可能です。

もしプライベートな付き合いであれば、思いやりがない人とは距離を置くことです。

しかし、思いやりがない人が自分の上司だったり社長だったりした場合は、身の振り方は二つしかありません。

付き従うか転職するかです。

付き従う場合は、会社とは給料を得るための場所と割り切ります。

月並みですがゴマをすって気に入られるようにしましょう。

会社は一人では回らないので、思いやりがない人の前では、従順かつ会社にとって十分利益に貢献できる人材を演じることができるのなら、とりあえずクビを切られることはないでしょう。

それができない場合は、転職を視野に入れておいた方がいいかもしれません。

思いやりがない人はサイコパスかもしれない

 

思いやりがない人は性格の問題ではなく、「サイコパス」という人格障害者の可能性があります。

サイコパスの特徴としてよく挙げられるのは以下の通り。

・良心、罪悪感がない
・他者への共感性が低い
・慢性的に平気でウソを付く
・利己的、自己中心的
・ズル賢く人を操るのがうまい
・表面的には魅力があり口達者
・傲慢で過大な自尊心を持っている

25人に1人がサイコパスだと言われています。

サイコパスは「冷淡かつ狂暴な人」「平気で人を殺す人」「解剖して楽しむ人」というイメージがありますが、それはサイコパスのごく一部であって、明るく社交的で社会的に成功している人も多くいます。

サイコパスが多い職業として、会社のCEOや弁護士、ジャーナリスト、外科医、裁判官などが挙げられます。

これらの職業はスキルだけ満たしていても不十分であり、業務を遂行するためには顔色一つ変えずに冷徹な処分をくだす精神力が必要なため、サイコパスの割合が高くなっています。

ただし、そういった人のもとで働く人たちは生きた心地がしないかもしれません。